揺蕩う

Shigeru Johkiさんの作品をご紹介します。

「揺蕩う」水彩 サムホール

 

海中へと降り注ぐ光の様子がとても美しいです。マスキング、スパッタリング、洗い出し等、様々な技法を駆使して見事に表現されています。透明水彩は基本的にやり直しのきかない画材なので、状況に応じた技法の選択がカギとなりますが、Johkiさんの技の使用は具体的で効果的です。

 青緑の微妙なグラデーションとそこに溶け込むように漂うクラゲの美しい姿。幻想的な雰囲気です。そして、クラゲの描写も細かい部分までしっかり拾えています。光が体を透過しておこるやや鈍い透明感や、触手の描き込みなど、とても緻密でリアルです。