椿

龍雅さんの作品をご紹介します。

「椿」F15号 油彩

 

大輪の椿が1輪、そして添えるように小さくもう1輪とつぼみ。画面いっぱいの配置は花の生命力を強く感じさせます。特に、一番強く目に飛び込んでくる雄しべのあたりからは本当に花の香りがしてきそうです。主題にフォーカスを決めてだんだんと周辺に向けてぼかしていき、更に彩度差を大きく操作して花の存在を際立たせています。

鑑賞者に対し何をどう見せたいのかという計画もさることながら、描写の技術も高いすばらしい作品です。