受賞おめでとうございます!

Shigeru Johkiさんが第62回新協美術展にて小品部門優秀賞を獲得されました。

「母娘」水彩 

 

新協美術展会報用のJohkiさんのコメントを抜粋させていただきます。

「本作品は初詣で見かけたある母娘の姿を、自分の娘の幼い頃と当時の妻のイメージに重ね合わせて描いたものです。娘は3年前に成人しましたが、今でもこのような光景を見ると、幼かった時の事をついつい思い出してしまいます。眩しい逆光の中に垣間見た、現実と思い出の交錯した情景を表現しました。」

 

Johkiさんがここ近年で目にした風景を参考に作り上げたもののはずですが、この作品からは不思議と長い時間の流れと言いますか、郷愁のようなものを感じます。おそらく、上記のコメントにある通りの気持ちで描き上げたことに起因しているのでしょう。母娘が石段を登るという何気ない場面ですが、光の演出と、一点透視法よる視線の集中で二人の存在と関係性をより意識させる効果が出ていると思います。受賞おめでとうございました!