太田晴さんの作品をご紹介します。
「大坂なおみ」 鉛筆 ケント紙
そっくりですね。太田さんのデッサン力の高さが窺えます。人物を描く際に、顔が似る似ないという問題を大きく取り上げない場合もありますが、やはり似ていた方がモチベーションを高く保ち続けて制作できるように思います。顔のパーツがちょっとずれただけで全くの別人に見えてしまうのは不思議なものですね。少々形が違っていてもあまり違和感が感じられない静物や風景などとは違う点です。
筆触を見せない滑らかなグラデーションで描かれています。ツルツルのケント紙ならではの描法です。ラケットを振っている方の腕の筋肉の盛り上がりがしっかり描けています。ウェーブのかかった髪の毛も特徴を良く表せていると思います。髪のハイライトはカッターで紙を削って白を出しています。躍動感あふれる瞬間を丁寧に追い続けた作品です。
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AMI (金曜日, 21 2月 2020 12:56)
中学生にここまで描かれてしまっては、自分は今まで何をしていたんだろうとショックを隠し切れない。
将来が楽しみな逸材だ。身近にこんな天才がいたなんて・・・・
oomori (金曜日, 21 2月 2020 16:55)
塗りがとても丁寧ですね。あとは対象の構造をもっと理解しながら描けたらおそろしいものができると思います。