夕景霞ケ浦

貝塚朋恵さんの作品をご紹介します。

「夕景霞ヶ浦」油彩F6号

 

新しく入会された貝塚さんの油彩初作品です。夕焼けの中、風を受け帆をいっぱいに膨らませて進む帆引き船を描かれました。貝塚さんは霞ヶ浦のすぐ近くにお住まいで、毎年イベントなどで登場する帆引き船をよく見ていたそうです。最初に描くならこれと決めていたようですね。

夕日を透過して赤く染まる帆が目に飛び込んできます。空との色の対比がハッキリしているので、テーマとしての帆の存在感を一層際立たせています。帆が風を受けパンと力強く張っている様子がとてもよく表せていると思います。湖面の光と影の描写も見事です。太陽光がゆらゆら輝く様子、船体のシルエット。明暗差が大きいので、似たような色彩でもそれぞれの形が良く分かる明解な絵になっています。どこに飾ってもしっくりきそうな素敵な風景画が完成しました。

これからもどんどん描いてすばらしい作品を生み出していきましょう。